カルナック神殿③
カルナック神殿はとても広い!
今回見て周ったアメン大神殿の他にも、ムート神殿、メンチュ神殿とありますが、
その他にも、様々な小さな王の神殿もあります
そのうちの1つ、第1塔門のすぐそばにあった、ラムセス3世神殿を自由時間に見てきました^^
ラムセス3世神殿
ラムセス3世とは『ラムセス』と名前がつくからには
カデシュの戦いで有名な『ラムセス2世』との子孫かと思ってしまうが、
実際はラムセス2世と何の血のつながりもありません
ラムセス2世の名声にあやかりたいと自身で『ラムセス』と名前をつけたようです
さらにはラムセス4世からラムセス11世まで、ラムセスを名乗る王が続いています
ラムセス2世がいかに偉大な王だったかがうかがえますよね
ラムセス3世は、ラムセス2世に相当の影響を受けていたようで、
ラムセス2世を尊敬し、真似したために、建築物や壁画も似ているものも多いようです
ラムセス3世は、新王国時代の最後のファラオらしいファラオであり、
エジプト再建に燃え、軍隊や行政改革を行い国家の基盤を安定させていきましたが、
ラムセス3世治世の終わりごろから、王朝は没落の兆しを見せはじめました…
ラムセス3世神殿の中庭
ラムセス3世像は左右あわせて16体並んでいます
ラムセス3世神殿の壁画
ラムセス3世の壁画には大きな特徴があります
カルトゥーシュ(王の名前を入れる、卵型の形をしているもの。写真右上部分)
の彫りが非常に深いのです!
ラムセス3世が尊敬したラムセス2世は、自分以前の建造物に刻まれた王名を削り取り、
自分の名前に変えさせました。
ラムセス3世はそれをきっと知っていたのでしょう!
後の王に自身の名前を削り取られないように、自分の名を非常に深く刻ませたのです
深く名前を刻むと、名前が消えるまで削っていったら、石材自体が何も残らなくなる為、
後の王も名前を変えさせることができないという理由です
ラムセス3世神殿の前には、どこかで見たようなスフィンクスが!
カルナック神殿入り口の参道にある、前足の間にラムセス2世の像がある
羊のスフィンクスにそっくり!
きっと、ラムセス3世がラムセス2世を真似て作ったのじゃないかなと思います
きっと神獣の間にある像はラムセス3世なんだろうな^^
長くなりましたが、これでカルナック神殿は終了です